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Hollywood Singing & Dancing: 1920s
Hollywood Singing & Dancing: 1920s (Full B&W) [DVD] [Import]Hollywood Singing & Dancing: 1920s (Full B&W) [DVD] [Import]
(2009/08/11)
Various Artists

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ありゃ~日本のアマゾンでも買えるんだ。しかも、けっこう安い。
数ヶ月前、アメリカのアマゾンでチェックしていて見つけ、さっそく取り寄せて見た。いいですよ、ええ。
ハリウッドのミュージカル映画の歴史をたどるシリーズの1巻目。
「ザッツ・エンターテインメント」シリーズがMGM作品に限られるのに対して、ハリウッドのすべてのミュージカル映画を対象としていることろが貴重。もっとも、「ザッツ…」が興行を前提とした作品ゆえに、批評や説明よりは、観る楽しさを思いっきり前面に出しているのに対して、こちらはドキュメンタリー作品としての作りを強く出しているので、評論家や生き残りのスタッフの証言などを多めに交えているため、英語が堪能でないと、100%は享受したことにならないのかもしれない。しかし、英語力の低い私でも充分に楽しめる内容になっている。
20年代・30年代・40年代と10年きざみで現代に至るまで、7シリーズが売り出されているが、当方は40年代までの3シリーズ分を購入(ディスク数でだと5枚になる)。私は、ジュディ・ガーランドがMGMをクビになっちゃってから後のミュージカルには、もうあまり関心がないのです。「雨に唄えば」はちょっと別格ですが、「スタア誕生」も「パリの恋人」も、積極的に観たいとは思わない(いはんや「サウンドオブミュージック」をや)。だから40年代までで充分。
中で一番びっくりしたのが最初の20年代の。20年代って言ったって、初のオールトーキーの映画「Jazz Singer」の公開が1926年だし、扱われている作品のほとんどが1929年の製作なのだけれど、1929年にこんなに多くのミュージカル映画が作られていたことを初めて知る。しかもカラー作品が意外に多い。
ま、とにかく、古いミュージカル映画好きにとっては、必見のシリーズでしょう。
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テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

Anna May Wong に導かれて
Piccadilly [DVD] [Import]Piccadilly [DVD] [Import]
(2004/06/28)
Gilda GrayAnna May Wong

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ある文献を読むともなくパラパラめくっていて、ふと「Anna May Wong」という女優の存在を知った。1920年代から、ハリウッドやイギリスの映画界で活躍した中国系の女優の由。なんとなく気になって、アマゾンを検索して、いくつかの作品はDVD化されていることを知り、アメリカのアマゾンから2本とりよせて観た。
最初に観たのは上掲の「Piccadilly」。1929年のイギリス映画。結論から言うと、眼目のAnna May Wongは、本編よりもパッケージ(公開当時のポスター図案を利用している)の方が遥かに魅力的である。しかし、作品そのものには非常に感銘を受けた。デジタル処理のおかげではあろうが、きわめて鮮明な奥行きのある映像で、80年前にこの映像が撮影されていたことに驚嘆する。サイレント作品なのだが、冒頭はショークラブのミュージカル・シーンから始まり、これがまたみごとに音楽性を感じさせて、後年のミュージカル映画に引けを取らない。俳優の重厚な演技も、まことに雄弁。サイレント映画の水準の高さを再認識させられた思い。
さて、もう1本は、やはりイギリス映画で、1934年に作られた「Chu Chin Chow」。
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(2005/06/21)
George Robey May Wong

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「ちゅーちんちょう」ってなんだ?ってこってすが、内容はつまり「アリババと40人の盗賊」です。タイトルは「朱金昭」という字を当てる、中国の大富豪の名前。盗賊の頭目アブ・ハサンがその大富豪に化けてバクダットの富豪の邸宅を訪ねてくるというストーリーになっている。Anna May Wongは、そのアブ・ハサンを手引するためにバグダットの富豪宅に潜入しているスパイの役どころ。原作は、同時期にイギリスで大当たりしたオペレッタらしい。したがってミュージカル仕立てなのだが、これまたなかなか面白い出来栄えになっている。Anna May Wongは、低い魅力的な声。だけどこの作品の最大の魅力は、アブ・ハサン役のFritz Kortnerという俳優。徹底的な悪人を、陽性のキャラクターでみごとに演じている。「岩窟の野獣」のチャールズ・ロートンをもっと陽性にしたような…。歌舞伎の天下茶屋の元右衛門なんかにぴったりなキャラクターかもしれない。この俳優も、私はいままで知らなかった人。
Anna May Wongをきっかけとして、20年代・30年代のイギリス映画―これまでだと初期のヒッチコック映画ぐらいでしか知らなかった―の魅力に開眼した次第。
もちろん、Annaの役どころによって、この時期のヨーロッパにおける東洋イメージをうかがうことができるという興味深い側面もあるのだけれど。



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