購書ときどき読書、まれに訪書
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松本大洋『竹光侍』ほか
竹光侍 1 (1) 竹光侍 1 (1)
松本 大洋、永福 一成 他 (2006/12)
小学館

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それほどよくコミックを読む方ではないけれど、ときどきまとめて読みたくなることがあって、何冊か買い込んでくることがある。
近所の書店で今回買い込んだのは、
・松本大洋(作・永福一成)『竹光侍』1(小学館)
・吾妻ひでお『うつうつひでお日記』(角川書店)
・こなみかなた『チーズスイートホーム』1~3(講談社)
・水木しげる『河童の三平〔貸本版〕』下(チクマ秀版社)
・もりもと崇『鳴渡雷神於新全伝』1(小池書院)
都合7冊。
松本大洋『竹光侍』が素晴らしい。続編が待たれる。
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父親たちの星条旗
父親たちの星条旗


(松竹株式会社事業部,2006.10.21,40頁,700円〈税込〉)

映画や芝居のプログラムやパンフレットも本ですわな。
私は基本的に映画は楽しみのために観るものと考えているけれど、なんとなくある種の義務感のようなものを予感して観に行くことがある。クリント・イーストウッドが監督した「父親たちの星条旗もそんな作品だった。
「予感」は間違っていなかった。
戦場の臨場感をきわめてリアルに描いており、高い緊張感が続くが、この映画を「反戦」という主張に単純に結びつけて理解するのは、少し浅い理解なのじゃないか、と感じた。むしろ主題は、極限状況において生じる不思議な連帯感といったものを描くことにあるように感じる。それは戦場というきわめて特殊な環境でしか生じない独特の交感なのだが、それを子どもの世代がどうのように理解し受け入れるか、というテーマも扱っている。
同じ戦局を日本側から描いた「硫黄島からの手紙」の方も、2日後に観に行った。

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2年越しの品定め
滋野親王外伝

金曜日恒例の東京古書会館。本日は「新興会」。版本・写本がけっこう豊富に出品される会。
会場をグルッと見て回ると、1冊の写本に目が留まる。それが上掲の『滋野親王外伝』。実は去年の春あたりからときどき見かける写本。
「滋野親王」といってもピンとくる人は少ないかもしれないが、清和天皇の皇子で、後に信州に下り土着、滋野氏の祖となった、とされる人物。歴史上知られる清和天皇のどの皇子に相当するか、諸説あるのだが、実はよくわからない、というか、多分に伝説的な人物。滋野氏は、その後海野氏となり、そこから真田氏が出てきた。江戸時代になって、真田藩(信州松代)の関係者が、主家の鼻祖たるこの滋野親王についての考証をいくつか著した。本書もそのひとつ。松代藩士の富岡知明が著した。内容はこれから詳しく読むところだが、様々な文献を博引し、滋野親王の伝記を考証しているようだ。寛政2年(1790)初春の成立。書写奥書がなく、いつの写本か不明だが、成立からそれほどたっていないころの写しではないか、と思う。
当方の出身は信州上田で、真田氏とは縁が深い。もう1年以上も買い手がつかないらしいこの写本が、このまま古書市でさらされ、痛んで行くのを見るのもしのびないように思われたので、ちょっとお高かったが購入した。本書、写本はまま流布しているらしいが、まだ翻刻等はない模様なので、まァ悪い買い物ではなかったと思っている。

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『文五郎藝談』(桜井書店)
文五郎藝談


一昨日の金曜日は例によって東京古書会館。「書窓会」。
『万葉集大成』版の『万葉集総索引』が3冊そろいで600円というとんでもない値段で出てたので、買って、必要としている人に譲る。(自分はすでに2部持っているので。)
装丁に惹かれて求めたのが掲げた1冊。文楽の人形遣いで晩年に難波掾を受領した吉田文五郎の芸談。中山泰昌という人が聞き書きを再構成したもののようだ。1943(昭和18)年に出版されたものを戦後(1947年10月)に改装して再出版したもの。昨日求めたのは、その再版(1948年9月,176頁,定価190円)。まだ物資が乏しい時代であったはずで、紙質などもけっしてよくはないが、せいいっぱい意匠を凝らしていることが伺えて、いとおしく感じた。
吉田文五郎はこの改装版出版時にすでに80歳になんなんとしていたが、その後も長命を保ち、その舞台姿はVTRにも残っており、芸をしのぶことができる。明治2年生れの名人の芸談は、なにもかもが現代離れしていて、読み飽きない。総じて、舞台人・芸人でその道に名を残した人の芸談につまらないものはないような気がする。

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韓国文化を知るための事典
韓国文化シンボル事典 韓国文化シンボル事典
(2006/11/16)
平凡社

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日本の『古事類苑』あるいは中国の『淵鑑類函』に相当するような百科事典が韓国・朝鮮文化についてもあればいい、と思っていたところ、このような事典が出版された。韓国で1992年に東亜出版社というところから出版された事典の邦訳の由。864頁におよぶボリューム。もちろん『古事類苑』や『淵鑑類函』の規模には及ばないが、半島の文化を知るための事典としては、おそらく現在のところではもっとも充実した内容だろう。(もしかすると日本統治時代に類書が編纂されているかもしれないが、私は知らない。)
できればいちいちの指摘について典拠が分かるともっといいのだが、一般書としてのあるていどのコンパクトさを考えるならば、いたし方あるまい)。
平凡社からは、ほぼ同時に『韓国歴史地図』という1冊も刊行された。

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引き札
引き札(仁徳天皇)

古書会館、今週は「和洋会」。
いまいち「これ」というモノがなかったのだけれど、引き札を1枚求める。
この図柄は仁徳天皇でしょう。高殿からあたりを望み、民家から煙が立ち昇っていないのを見て、民の疲弊を憂い、3年の間租税の徴収をとどめたところ、民家の竈の煙は盛んに立ち昇るようになり、天皇それを見て満足した、という故事。引き札の絵柄は、ふたたび民家の炊煙が盛んになった様を仁徳が眺めているところだろう。『日本書紀』などの記述に照らせば、高殿はもっと荒れ果てていないといけないのだが、そこはそれ図柄じたいは美しくなければならないので、かなり美麗に描かれている。衣服がカラフルなのも、同様に意図的なものだと思う。仁徳はじめ人物はどこか中国風。
引き札等に現わされた、明治・大正期の古代のイメージといったものにも、ちょっと興味を持っています。

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