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巌谷小波『日本昔噺・兎と鰐』(袋付き)
日本昔噺・兎と鰐


 巌谷小波(漣山人,巌谷季雄)が明治の中ごろに出したシリーズ『日本昔噺』のうちの1冊。明治28年10月初版発行で、今回入手したのは初版の翌年4月に出た再版。
 「兎と鰐」は、いわゆる「因幡の白兎」のお話。表紙の意匠が凝ってます。鰐皮を地として、兎が2羽デザインされているわけだけれど、このデザインセンスはなかなかなものだと思う(画は高橋松亭)。
 で、今回入手のもので珍しいのは、「袋付き」であること。江戸時代以来、明治のあるていどの時期までは、出版物は、この袋の中に入った状態で店頭に並べられていた。パッケージですから、たいがいは捨てられてしまう運命にあったのだろうが、ときどき袋ごと大切に保存されていることがある。今回手に入れたものも、袋ごと大切に保存するような持ち主をもったおかげで、実に保存状態がよい。ま、ちょっとお高かったけれども。
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『和歌職原抄』(東洋文庫758)
和歌職原鈔 和歌職原鈔
今西 祐一郎 (2007/01)
平凡社

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(東洋文庫758,2007.0.11,288頁,2,800円〈本体>)

北畠親房の著『職原抄』は、室町~江戸時代において、有職故実(特に宮廷の官職に関する)の恰好の手引書として広く読まれた。今でも江戸期に出版された各種版本・注釈書を、古本市で見かける。
それら『職原抄』関係の著作の中でひときわユニークなものが、翻刻されて東洋文庫の1冊として刊行された。東洋文庫のメンモクヤクニョ。
書名のとおり、官職をカテゴライズして、しかも覚えやすいように和歌仕立てにしてある。
冒頭の1首を紹介。

  中務 式部民部に 治部兵部 刑部大蔵 宮内八省
 (なかづかさ しきぶみんぶに ちぶひょうぶ ぎょうぶおおくら くないはっしょう)

いわゆる「八省百官」の「八省」を覚えるためのうた。江戸時代の国学者たちは、こんなうたで基礎知識を頭に叩き込んでいたものか。で、これらの和歌の後に、『職原抄』に基づく説明が付く。
高校生時代、古典文法を覚えなきゃならないときに、助詞を和歌に仕立てて覚えたことを思い出した。今でも言えるから恐ろしい。

  ばでてして つつながらともと がにをものを ものからものゆゑ もののどども

以上、接続助詞のうたでした。

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