購書ときどき読書、まれに訪書
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雲英末雄『近世俳人短冊逍遥 三光鳥の森へ』(本阿弥書店)
三光鳥の森へ―近世俳人短冊逍遙三光鳥の森へ―近世俳人短冊逍遙
(2009/01)
雲英 末雄

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(2009.1.6,318頁,¥2,500〈本体〉)

昨年10月に急逝された雲英末雄先生の遺著。遺著とはいえ、ご本人が初校までは行い、表紙の装丁の指示などもなさっていたという。その表紙に用いられているイラストは、著者じしんが少年時代に捕獲して育てようとしたしたものの死なせてしまった三光鳥をスケッチしたものの由。はからずも死なせてしまった野鳥を、いとおしみつつ克明にスケッチしたことがよく伝わってくる、見るからに心のこもった絵だと思う。書名もこの少年時代の思い出にもとづき、「罪もない野鳥を殺してしまったせめてもの罪滅ぼしに」つけたものという。
俳句誌に連載していた記事の単行本化で、標題のとおり、江戸時代の俳人直筆の短冊をとりあげて紹介する内容だが、毎回、前半は先生の折々の身辺雑記になっている。そこでは、書名にまつわるエピソードからも偲ばれる、先生のやさしいお心が随所にうかがえるエッセーが展開しており、ちかごろ上々の随筆。
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博物館へ初もうで
東京国立博物館へ。
企画展示が行われていない正月松の内明けの博物館は、じつに閑散としていて、それがまたなんとも結構でございました。
おなじみの常設展示の数々にまじって、昨年11月から江戸時代の金工細工「自在置物」の特集展示が行われており、そこに陳列されたモノに、すっかり魅了されてしまいました。
金属という硬いモノを材料に、どこまで生き物の柔軟性をリアルに表現できるか、という極致をつきつめたような奇跡の造型の数々。見終わって、ミュージアムショップに直行し、この特集展示用に発行された図録を購入。それが↓(東京国立博物館,2008.11.18,40頁,\700〈本体〉)展示は2月1日(日)までとのこと。
自在置物
で、ミュージアムショップでたまたま見つけた本が、これまた面白い。
『針聞書』 虫の知らせ『針聞書』 虫の知らせ
(2007/11/01)
笠井 昌昭長野 仁

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(JCAST,2007.11.1,63頁,¥1,200〈本体〉)
戦国時代の医学書『針聞書』なる文献には、人間の体内にひそんでいるという虫がいろいろ描かれている。その「虫の絵」をカラーで紹介した書籍なんだけど、虫はどれもこれも誠にユニーク。この写本、現在は九州国立博物館が所蔵しており、同館の呼び物のひとつになっているようだ。同館のHPでも、虫の画像が見られます。あんなのが体の中にいたらいやだなァ…。

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