購書ときどき読書、まれに訪書
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音楽喫茶・ヤングメイツ
音楽喫茶ヤングメイツ
先日の古本市で見つけたもの。
谷啓さんの訃報の直後でもあったので、目に付いたのかもしれない。ライブ中の写真というより、わざわざ写真用にポーズをとっているように見えるけれど、なかなかいい写真だと思います。
かつて日比谷にあった音楽喫茶のプログラム。この「音楽喫茶」というのが、私などにはよくわからないのだが、この表紙の写真からなんとなく想像できる。
ナベプロ直営の音楽喫茶だったようで、同プロダクション所属の歌手が日替わりで出演し、特に土曜・日曜には、売れっ子が出演したようだ。中尾ミエ,布施明,ザ・ピーナッツ,いしだあゆみといった名前が見える。ザ・タイガースの出演時だけは前売りが売り出されたらしい。
何年のものなのか記されていないが、顔ぶれから1960年代後半といったところか。
入場料とドリンク込みで平日400円、土日500円っていうと、映画の入場料金ていどかな。それで5~6時間いられたみたいだから、なかなかお得な遊び場かもしれない。もちろん、お目当てまでには延々と新人や無名の歌手が登場したんでしょうけどね。今、こういう空間あるんですかね。疎くってわからないや。
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『支那小説 遊仙窟』(富士貸本出版部)
遊仙窟(表紙)
(1893.7.4再版,富士貸本出版部,巴利三郎編,102頁,定価25銭)
唐の張文成(張鷟)が執筆した伝奇小説『遊仙窟』の、明治26年に出版された活字本。同書の活字本としては、もっとも古いものらしい。古注も収め、頭注も充実している。本文・頭注は、元禄3年の序を有して江戸時代に版行された一指の『遊仙窟鈔』によるらしいが、頭注は大分改訂されているようだ。
巻頭の編者による「緒言」に「二三ヶ処本文を隠せし処は代ふるに○もてしたれど」云々とあり、いったいどんなところを伏字にしたのかしらんと探すと、案の定の箇所であった。
遊仙窟(伏字)
主人公・張生と、宿の女主人のひとり十娘との同衾場面である。ご覧のとおりの「○」の羅列。明治の半ばにあっては、やはり堂々と活字化するには、はばかられる本文だったのだろう。井原西鶴の好色本も伏字だらけだった時代である。
ただ、今回入手した本の面白いのは、この伏字部分の本文が、別紙に印刷されたものが一緒になっていたこと。
遊仙窟(別紙)
伏字の頁ののどに糊付けされていたけれど、それは多分、この本の元の持ち主の仕業で、売られているときには、別々になっていたのではないかと思う(最初から糊付けされていたら、伏字にする意味がない)。まるで、温泉場の地下出版物である(いえ、私は実物は知りませんが、そういうものがかつてあった、ということをモノノホンで読んだことがございます)。
『遊仙窟』は、万葉の時代から日本人が好んで読み伝えた(そして中国では長いことすっかり忘れ去られた)物語だが、ポルノグラフィ的要素が多分にある。こういうものを後生大事に注釈つきで千年以上享受してきた、というところに、日本文化の特色の少なくともある一面が現れていると思う。

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