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「国書刊行会」の謎
国書刊行会出版目録

『続々群書類従』とか、新井白石・伴信友・菅政友など近世の学者の全集などを明治の後半に出版していた「国書刊行会」というのは、とうぜん現在の同名出版社の前身なのだと思っていたんだけれど、どうも直接の関係はないらしい。(現在の国書刊行会は1970年代の創業の由。)
明治期の国書刊行会の性格については、画像を掲げた『国書刊行会出版目録附日本古刻書史』(1909.4.30,非売品)の巻末に収められた「第一期刊行顛末」という一文(執筆は刊行会理事・市島謙吉)によって初めて知った。
古典学者・今泉定介が市島謙吉に働きかけ、会員制の貴重図書の刊行事業を興そうとしたところに始まったらしい。市島が早稲田大学の図書館長を勤めていた関係からだろうが、トップに大隈重信を迎え、有力な研究者を集めて組織したようすが記述されている。
これを読んで、早稲田の図書館の貴重書の中に、ときどき国書刊行会の原稿に記された和書の写本があることの背景も、なんとなく理解できた。
同書の「日本古刻書史」の部は、百万塔陀羅尼をはじめとする日本の版本の歴史を綴ったもので、古版本の実寸大の複製が挿入されていたりして面白い。
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