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『和歌職原抄』(東洋文庫758)
和歌職原鈔 和歌職原鈔
今西 祐一郎 (2007/01)
平凡社

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(東洋文庫758,2007.0.11,288頁,2,800円〈本体>)

北畠親房の著『職原抄』は、室町~江戸時代において、有職故実(特に宮廷の官職に関する)の恰好の手引書として広く読まれた。今でも江戸期に出版された各種版本・注釈書を、古本市で見かける。
それら『職原抄』関係の著作の中でひときわユニークなものが、翻刻されて東洋文庫の1冊として刊行された。東洋文庫のメンモクヤクニョ。
書名のとおり、官職をカテゴライズして、しかも覚えやすいように和歌仕立てにしてある。
冒頭の1首を紹介。

  中務 式部民部に 治部兵部 刑部大蔵 宮内八省
 (なかづかさ しきぶみんぶに ちぶひょうぶ ぎょうぶおおくら くないはっしょう)

いわゆる「八省百官」の「八省」を覚えるためのうた。江戸時代の国学者たちは、こんなうたで基礎知識を頭に叩き込んでいたものか。で、これらの和歌の後に、『職原抄』に基づく説明が付く。
高校生時代、古典文法を覚えなきゃならないときに、助詞を和歌に仕立てて覚えたことを思い出した。今でも言えるから恐ろしい。

  ばでてして つつながらともと がにをものを ものからものゆゑ もののどども

以上、接続助詞のうたでした。
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