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『直筆で読む「坊ちゃん」』(集英社新書)
直筆で読む「坊っちやん」 (集英社新書 ビジュアル版 6V) 直筆で読む「坊っちやん」 (集英社新書 ビジュアル版 6V)
夏目 漱石 (2007/10)
集英社

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(2007.10.22,394頁,¥1,200〈本体〉)
「やりゃァがったね、どうも」――新聞広告で発売予告を見つけたときの感想はまずそれ。
直筆原稿の総カラー写真版です。これね、常識的に考えると、ものすごいコストがかかる仕事だと思うんですよ。世の中には、専門家を相手にした、古写本の写真版が山ほど出版されてますが、いずれも定価は相当な高値に設定されるものなのです。「坊ちゃん」の原稿は約150枚。つまり見開き1枚だと原稿の写真だけで300頁。そのていどのボリュームの写真版だと、定価1万円前後が相場じゃないですかね。しかも大概は白黒写真版です。オール・カラーなんてったら、その倍ではすまないかもしれない。
それは、普通そのての写真版が専門家相手の小部数出版だからです(だいたい300部前後ってところでしょう)。そこを、漱石の「坊ちゃん」という知名度にすがって、薄利多売を旨とする新書版で出したら、もっと極端に安い定価設定ができるはず、という企画だろうと思います。「1,200円の新書版なんて」などと言ってはいけません。この定価は奇跡です。
でね、やっぱりオール・カラーはいいです。新書版にするためにかなり縮小はされているけれど、読みやすくて、現物の雰囲気がよく伝わってくる。たぶん、出版する側にとっても、実験的な試みだと思う。正直、元取れるのかな?と心配しなくもない。でも、これがそれなりに当たったのだったら、もう何点かこのコンセプトで出版してもらいたい。芥川や太宰の短編だったら、可能性アリか。
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テーマ:**本の紹介** - ジャンル:本・雑誌

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