購書ときどき読書、まれに訪書
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中村是好の色紙
中村是好色紙
金曜日は東京古書会館。昨日は「趣味の古書展」。
たいして欲しいものも見つからないまま彷徨っていると、色紙がひと山でているのが目に留まる。どれも安い値段で、ま、無名氏の揮毫になる色紙の投げ売りです。
で、ちょっと物色してみたら、上掲のごとき色紙にぶつかった。署名は「是好」と読め、落款の印面は「中村」とある。「中村是好」――昭和の初年から昭和がほぼ終ろうとするころまで活動した俳優だ。
エノケン(榎本健一)一座のバイプレイヤーで、エノケン映画ではもっとも名の高い「チャッキリ金太」(1937年,P.C.L)では、エノケン演じる巾着切りの金太をどこまでも執拗に追っかける目明し役だった。あれが、たぶん彼の生涯もっとも大きな役だったんじゃないか、と思う(舞台での活躍はよく知らないが)。戦後も東宝映画を中心にバイプレイヤーとして息長く活動した。バイプレイヤーって言ったって、志村喬や笠智衆みたいなスゴい役者じゃないんです。植木等の「日本一のゴマすり男」(1965)の冒頭で、植木の父親役でほんの1シーンだけでてくるとか、そういう役どころ(ちなみに母親役は中北千枝子―「素晴らしき日曜日」でヒロインやってた人)。でも、60年代の東宝制作の喜劇映画にはよく顔を出している。でも沢村いき雄みたいなイイ個性がないんだなァ。じゃァなんだって、そんな役者の色紙なんぞ買うんだ、ってことでしょうが、そういう役者ならではの懐かしさというようなものが、たしかにあるような気がする。楽焼や書に晩年凝ったようで、この色紙もなかなか達者に書いている。しかし、色紙に記された文句は、いかにもありきたりなもので、そこがまた彼のイメージ通りと言えようか。
それにしても、200円という値段は、本屋、知っててつけているのかどうか。
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テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

コメント
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2013/01/04(金) 02:17:31 | | #[ 編集]
ご教示ありがとうございます。
そうですか、「盆栽の神様」ですか。存じませんでした。
ことによると、ときどきチョイ役で顔を見せる役者の方が趣味の領域だったのかもしれませんねぇ。
2008/12/06(土) 23:30:01 | URL | たかまつ #-[ 編集]
中村是好さんは盆栽つくりでは超有名なかたでした。
特に海外では俳優さんではなく
「盆栽の神様」と言われていたそうです。
アメリカに行った折、「ゼコウさんのボンサイ」によって目覚めた「盆栽」愛好家達に出会ってビックリしました。
2008/12/06(土) 18:17:03 | URL | ガーデニング #-[ 編集]
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