購書ときどき読書、まれに訪書
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「大正16年正月」
本道楽・大正16年新年号
先日の某古書市で、雑誌『本道楽』が、大正15年5月の創刊号から昭和3年9月号まで、ほぼ揃いで出ているのに出っくわした。面白そうだったので、買ってみる。
今から80年以上前の古本好きの、フェティッシュな文章の数々が、いい。この雑誌、静岡で出版されていたものだが、かなり長い間刊行され続け、古書誌研究の世界でも一定の評価を得ているものの由。
画像を掲げたのは、刊行し始めて最初の正月に際しての号。普段号より記事が多いだけじゃなくて、表紙のデザインも凝っている。編集者(西ヶ谷潔)も、はりきって新年号を作成したものでしょう。表紙に印刷された発行日は「大正十六年一月一日」とある。しかし、大正15年の暮れも押し詰まった12月25日に大正天皇が崩じたために、たった1週間、昭和元年があり、大正16年の元旦となるはずだったところが、昭和2年元旦ということになる。7月に終った明治や、1月になって終った昭和と違って、「大正16年」という年号が刷り込まれた印刷物は、この世に大量に存在しているに違いない。これもそのひとつ。
ただ、商業誌が1ヶ月以上前に新年号を出してしまうのと違って、この『本道楽』誌は、12月の末か、1月になってから出版されたものと見え(奥付には「大正十五年十二月二十八日印刷/大正十六年一月一日発行」とあり)、急遽、表紙に「改元詔書」を重ね刷りしている。見返しには、「新年の御吉慶芽出度申納候」と印刷していた上に、貼紙して、「新年の賀詞御遠慮申上候」に改められている。
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