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Anna May Wong に導かれて
Piccadilly [DVD] [Import]Piccadilly [DVD] [Import]
(2004/06/28)
Gilda GrayAnna May Wong

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ある文献を読むともなくパラパラめくっていて、ふと「Anna May Wong」という女優の存在を知った。1920年代から、ハリウッドやイギリスの映画界で活躍した中国系の女優の由。なんとなく気になって、アマゾンを検索して、いくつかの作品はDVD化されていることを知り、アメリカのアマゾンから2本とりよせて観た。
最初に観たのは上掲の「Piccadilly」。1929年のイギリス映画。結論から言うと、眼目のAnna May Wongは、本編よりもパッケージ(公開当時のポスター図案を利用している)の方が遥かに魅力的である。しかし、作品そのものには非常に感銘を受けた。デジタル処理のおかげではあろうが、きわめて鮮明な奥行きのある映像で、80年前にこの映像が撮影されていたことに驚嘆する。サイレント作品なのだが、冒頭はショークラブのミュージカル・シーンから始まり、これがまたみごとに音楽性を感じさせて、後年のミュージカル映画に引けを取らない。俳優の重厚な演技も、まことに雄弁。サイレント映画の水準の高さを再認識させられた思い。
さて、もう1本は、やはりイギリス映画で、1934年に作られた「Chu Chin Chow」。
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(2005/06/21)
George Robey May Wong

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「ちゅーちんちょう」ってなんだ?ってこってすが、内容はつまり「アリババと40人の盗賊」です。タイトルは「朱金昭」という字を当てる、中国の大富豪の名前。盗賊の頭目アブ・ハサンがその大富豪に化けてバクダットの富豪の邸宅を訪ねてくるというストーリーになっている。Anna May Wongは、そのアブ・ハサンを手引するためにバグダットの富豪宅に潜入しているスパイの役どころ。原作は、同時期にイギリスで大当たりしたオペレッタらしい。したがってミュージカル仕立てなのだが、これまたなかなか面白い出来栄えになっている。Anna May Wongは、低い魅力的な声。だけどこの作品の最大の魅力は、アブ・ハサン役のFritz Kortnerという俳優。徹底的な悪人を、陽性のキャラクターでみごとに演じている。「岩窟の野獣」のチャールズ・ロートンをもっと陽性にしたような…。歌舞伎の天下茶屋の元右衛門なんかにぴったりなキャラクターかもしれない。この俳優も、私はいままで知らなかった人。
Anna May Wongをきっかけとして、20年代・30年代のイギリス映画―これまでだと初期のヒッチコック映画ぐらいでしか知らなかった―の魅力に開眼した次第。
もちろん、Annaの役どころによって、この時期のヨーロッパにおける東洋イメージをうかがうことができるという興味深い側面もあるのだけれど。



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