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四方田犬彦『『七人の侍』と現代』(岩波新書)
『七人の侍』と現代――黒澤明 再考 (岩波新書)『七人の侍』と現代――黒澤明 再考 (岩波新書)
(2010/06/19)
四方田 犬彦

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(2010.6.18,216頁,¥720〈本体〉)

なんで「野伏せり」を「野伏せ」って書いてあるんだろう?同じ「伏す」でも、「野伏せり」(「野伏し」も)は自動詞、「野伏せ」じゃ他動詞。「野伏せ」って、何を伏せるんだ?
勝四郎(木村功)を「元服をして間もないといった風」(107頁)というけど、前髪があるんだから、元服前だろうなァ。
その勝四郎が、米を盗まれて途方にくれている百姓たちに金を差し出すシーンがあるけれど、その金を「一分銀らしき貨幣」(109頁)ってのはどうなんですかね。映像では穴あき銭のように見える。時代設定からすれば、永楽銭ってヤツでしょうか。
勘兵衛(志村喬)が、侍の腕試しを試みる有名なシーン、「木賃宿の入り口後方に勝四郎を潜ませ、入ってきた侍に思いっきり竹刀で上段から叩きつけるという試練」って記してある(111頁)けど、「竹刀」じゃなくって、ありゃァ薪だなァ。竹刀じゃ菊千代があんなに痛がったりしないだろう。
で、その「試練」で、五郎兵衛(稲葉義男)の莞爾として言うセリフは、「ご冗談を…」でなきゃァ。「冗談がすぎますぞ」(112頁)なんて、どっから出てくるんだろう。
侍たちが村に入って後、久蔵(宮口精二)が、単身、野伏せりの本拠に乗り込んで翌朝帰って来るシーンを「銃を二丁、土産に帰還…ただ黙って指を二本立てるだけ」(119頁)と描写するのも、もって帰ってきた銃は1丁、「黙って」じゃなくて、「ふたり」と言ってその銃を手渡すんだ。
村の長老(高堂国典)の名ゼリフ「やるべし!」を「やるべす!」(123頁)と記すのは、筆者にはそう聞こえるということなのだろうが、これは赤塚不二夫への敬意も込めて、「やるべし!」と書いてもらいたかった。

どうでもいい揚げ足取りだと思うでしょ?そりゃそうなんですが、でも、けっこう重要なニュアンスがこもった多くのシーンを記憶違いしているとしたら、ちょっとその人の言っていること、真に受けたくなくなりますわね。
たぶん、私の方が「七人の侍」はちゃんと観ているな。

そうそう。「七人の侍」のテーマ音楽には、歌詞もついてるのね。山口淑子が唄っているのがCDになってます。
決定盤 李香蘭(山口淑子)大全集決定盤 李香蘭(山口淑子)大全集
(2009/10/21)
李香蘭山口淑子

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